イタリア就学ビザ 徹底解説【等価証明書】

【2020年7月】イタリア留学の壁「就学ビザ」を徹底解説!

 

 

ずいぶん久しぶりの投稿になってしまい、大変恐縮ですが、今回はイタリア留学において立ちはだかる多くの壁の一つである「ビザ」について情報共有させていただきたいと思っております。

と言いますのも、筆者が最近イタリアの就学ビザをなんとか取得いたしまして、ずいぶんてこずった経験から、この記事にまとめることによって今後どなたかの手助けになればよいと思い、拙文ながら書かせていただきます💦

 

目次

1.ビザの種類

2.申請場所・時期・方法

3.必要書類

 

1.ビザの種類

イタリアに入国する際、何種類かビザがありますが、今回解説させていただくのは、就学ビザの取得についてです。

就学ビザは主に90日以上大学(院)語学学校職業訓練交換留学に必要です。

 

筆者は(交換留学や大学を介さず)個人でイタリアの大学院へ応募し、2年の修士プログラムへと参加します。そのため、助けや情報がなく、苦労しました💦

 

2.申請場所・時期・方法

 

申請場所

申請場所はイタリア大使館(東京)もしくはイタリア総領事館(大阪)のどちらかになります。

東京イタリア大使館の管轄が:

青森県秋田県、千葉県、福島県群馬県、北海道、茨城県岩手県、 神奈川県、宮城県新潟県、長野県、埼玉県、静岡県、栃木県、東京都、 山形県山梨県

大阪イタリア総領事館の管轄が:

愛知県、愛媛県福井県、福岡県、岐阜県広島県兵庫県、石川県、 香川県、鹿児島県、高知県京都府熊本県三重県、宮崎県、長崎県奈良県岡山県沖縄県大分県大阪府佐賀県滋賀県島根県徳島県鳥取県富山県和歌山県山口県

となります。

所属大学の所在地ではなく、自分の住民票がある地域が対象となります!

 

筆者は関西の大学に通っていましたが、住民票が関東にあったため、東京イタリア大使館で申請しました。間違えやすいので気を付けてください!

そしてご覧になって分かるように、地方にいるかたは大使館へ通うのも容易ではありません。しかしビザ申請は一発でスムーズにいく方が稀!しっかり準備して挑みましょう!!(私は1回拒否され2度目でようやく申請が通りました……)

 

そして東京大使館(事務所)の入口ですが、大使館正面玄関を奥に進み、2つ目のゲートがビザ申請窓口です。インターフォンを押して「ビザ申請〇時予約の〇〇です。」的な感じで言うと扉のロックを外してもらえます。そのまま中へ入り、受付の人にパスポートを提示し、電子機器類をロッカーに預け、事務所に入る、という流れです。

グーグルマップの画像を貼っておきます↓

ビザ申請事務所案内1

グーグルマップで大使館を入れると、この大使館正面に案内されます。ビザ事務所は矢印の方向へ進みます。

ビザ申請事務所案内2

矢印の方へすすんで、2つ目のゲートがビザ申請事務所です。インターフォンを押して中へ進んでください。

 

 

・申請時期

早ければ早いほど良い!!!!!

書類をそろえるのに1か月、なおかつ窓口で突き返され、次の予約が取れたのも1か月先!なんてことはざらです。(全部筆者の体験談)

なるべく早く取り掛かりましょう!

 

私は5月中旬に1度訪れ、書類不足で拒否、その書類をそろえるのに1か月、その後2度目の予約が7月下旬でした。9月頭には出発だったので、焦った~~

因みに審査が通ってから10日~2週間後でないとビザが発行されませんので、時期には余裕を持って始めましょう!

 

・申請方法

※筆者は東京イタリア大使館で申請したため、大使館での申請方法となります。

大阪総領事館の方は別の可能性があるため、ご注意ください。

 

これが実はトリッキーで、東京イタリア大使館のサイトに「ビザのご予約はこちら」みたいな感じで予約ページみたいなのがあるんですが、そちらは現在使われておりません

イタリア大使館(東京)のビザ申請予約方法は、

visa.tokyo@esteri.it 氏名、国籍、住所、目的、滞在期間と入国日を記載しメールします。そうすると「〇月〇日〇時に予約が取れました」と返信が返ってきます。

この方法でしか現在予約が取れないそうなので気をつけてください。

筆者は予約ページを使ったため、当日行ったら、窓口で「それ使われてないから」と怒られました😓

 

詳しくは大使館(東京)の該当ページを貼っておくので、ご確認ください↓

ambtokyo.esteri.it

 

3.必要書類

これが一番大変です。書類が完璧にそろってないと本当に窓口で即却下くらうので、これでもか!と準備してください。

 

※本記事は大学・音楽院・美術大学進学用のビザ申請書類にそって記述します。

 語学学校や交換留学には別の書類が必要かもしれませんので、ご注意ください!

 また、大阪総領事館では追加で書類が必要なようです、そちらもご注意ください!

 

必要書類は大使館がリストを公開しています、ご参考ください↓

ambtokyo.esteri.it

 

では、それぞれの書類を詳しく解説していきたいと思います。

長期(91日以上)Dタイプのビザ申請用紙

こちらの記入が必要です。用紙は大使館のホームページやアドマーニさんのサイトにあります。筆者もアドマーニさんの記入例を参考にさせていただいたので、皆様にも共有させていただきます。

アドマーニさんの該当ページ↓

www.adomani-italia.com

 

カラー証明写真 →申請用紙に貼り付け

パスポートサイズ(35 x 45 mm)です。上記の申請用紙に貼り付けてください。

 

パスポート

カラーコピー1部と原本が必要です。コピーは顔写真があるページです。

大使館(事務所)に入る際もパスポートの提出が必要です。

 

住民票(原本

大使館を訪れる1週間以内のものが望ましいです。1枚で大丈夫です。

日本国籍以外の方は在留カードのコピー等が必要みたいなので、ホームページでご確認ください。

 

UNIVERSITALYの出願記録

UNIVERSITALYというサイトへの登録・申請が必須のようです。

私は大学側からいらないと言われましたが、ビザ申請の際は必須のようなので、登録をお願いします。

入学申請をあちらの大学が受理したあと、メールが届くので、そこから受理画面をプリントアウトし、大使館へ提出します。

詳しくはStudy in Italyさんのページに書いてあるので、共有させていただきます↓

studyinitaly.jp

 

等価証明書(Dichiarazione di Valore)

コイツが大変!!!!

等価証明書(Dichiarazione di Valore)は大学側から必要と言われた場合、準備しなければなりません。

東京大使館での取得を記述します。大阪総領事館は方法が異なる場合があります。

 

まず等価証明に必要な書類は:

アポスティーユまたは公印確認つき大学の卒業証明書&成績証明書(原本

Richiesta Documentazione (等価証明書申請用紙)

パスポートのコピー

自分の住所を書いた返信用レターパック

(・留学が目的であることが分かる書類)

です。留学目的であることを証明する書類は必要ない場合もあるようですが、私は念のため用意しました。

 

等価証明書取得手順

1)まず初めに行うのは、大学の卒業証明書成績証明書を得ることです。

もし大学が英語でこれらの書類を発行している場合は英語の証明書を得てください。

日本語しかない場合、大使館公認の翻訳者に翻訳してもらう必要があるので、なるべく英語のものを発行してもらってください。

大使館公認翻訳者一覧は大使館ホームページやStudy in Italyさん該当ページから見ることができます。メールで値段などを相談するようです。筆者は自分でやったので詳し事は分かりません、すみません。

 

2)次に外務省から卒業証明書成績証明書原本)にアポスティーユ・公印確認をもらう必要があります。

急ぎの場合は外務省の窓口でも対応していただけるそうですが、基本的には郵便対応のようなので、時間に余裕を持って申請してください

申請に必要なものは:

証明が必要な書類(原本)※3か月以内に発行された物

・申請書

・返信用封筒(切手つき

です。これらを封筒に入れ、

〒100-8919 東京都千代田区霞が関2-2-1 外務省南庁舎1階
外務省 領事局領事サービスセンター 証明班

に送ります。筆者は12日程度で公印確認がついた返信を受け取りました。

申請書や記入例は外務省のサイトに載っています↓

www.mofa.go.jp

 

3)次にアポスティーユ・公印確認をもらった証明書を大使館へ申請書とともに郵送し、等価証明書を発行してもらいます。

まず、等価証明書申請書を記入します。卒業証明書などを翻訳者に依頼した場合、こちらの記入も翻訳者にお願いすることができます。(むしろ翻訳してもらった場合この用紙も絶対記入してもらう必要があるかも?)

証明書を英語で発行できた場合、翻訳者への依頼は絶対ではないので、ご自身で記入することも可能です。

申請書や記入例はStudy in Italyさんのページに載っていますので、共有させていただきます↓

studyinitaly.jp

また、記入例で足りない部分を補った筆者の記入例も共有しておきます↓

等価証明書申請用紙記入例1

等価証明書申請用紙記入例2

記入が済みましたら、大使館へ等価証明書発行願いのメールを送ります。

visa.tokyo@esteri.it へメールし、確認の返信を受け取った後、レターパックに:

記入済等価証明書申請用紙

アポスティーユまたは公印確認つき大学の卒業証明書&成績証明書(原本

パスポートのコピー

・自身の住所を記入した返信用レターパック

(・留学目的であることを証明する書類)

を入れ、大使館住所:

在日イタリア大使館

〒108 - 8302 東京都港区三田2-5-4Tel.:+81(0)3-3453-5291

へ送ります。レターパックライトで大丈夫です。

翻訳者に郵送まで頼むことも可能なようです。

筆者は大体1週間後に等価証明書つき証明書が返ってきました。

 

大学から証明書を取りよせるところから等価証明書受け取りまで1か月近くかかりました……等価証明が必要だと分かったらすぐに取り掛かりましょう!

 

・住居に関する書類

賃貸契約書、大学からの一筆などです。

自身で家を探したり、友人宅の場合は、受け入れ承諾書を記入してもらうことと、大家さんの身分証のコピーが必要です。

私は(あとから家を探すにしても)とりあえず大学から大学寮への入寮を一筆書いていただきました。私の場合「大学寮 住所XXX への入寮を認める」みたいな一筆をいただき、それをプリントアウトして持って行きました。その際、大学印や担当者氏名・アドレスなんかが必要なようです。

 

・留学資金が入っている通帳(原本)とその直近6か月分のコピー

なるべく自分名義の通帳が望ましいです。(親の名義だとそろえる書類がめんどくさい)

継続して安定的に資金が入っているか確認するため、慌てて入金すると却下くらうことがあるそうです。留学を考えている人はとりあえず前々からお金を入れておきましょう。

金額はとりあえず200万くらいあれば問題ないと思います。(私は200万で通りました)

 

・滞在期間全てをカバーする医療費が無制限の海外傷害保険の契約書(原本&コピー)

大学に通う期間ではなく、滞在期間全てであることを注意してください。

つまり、イタリアに着くその日からの保険になります。

 

・入学許可書

私は正式な入学許可書をもらっていないのですが、「入学を認める」という内容が書かれた書類をプリントアウトして持って行きました。これにも大学印や担当者連絡先などがないとダメかもしれません。

 

以上が必要書類になります。

申請料は就学ビザの場合不要なようですが、とりあえずお金を持っておくことをお勧めします。

 

以上です!長々と失礼いたしました!

少しでもお役に立てたなら嬉しいです😊

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